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トランスジェンダーと性同一性障害について知りたい 当事者はどう思ってるのか

トランスジェンダーと性同一性障害は同じ?

トランスジェンダーや、性同一性障害という言葉の定義が曖昧なまま、LGBTという単語で一括りにされているケースが多く見受けられますが、トランスジェンダーとは何なのか。実際に当事者に対しては、どういう言葉を使ったらよいのでしょうか。

まず、「トランスジェンダー」と「性同一性障害」は同じなのか。結論から言うと違います。

トランスジェンダーとは生物学的な性と精神的な性別が一致しない状態と定義されることが多いようですが、広い意味で使われることが多く、トランスジェンダーには日常生活に困難が生じている人もいれば生じていない人も含まれています。

一方の性同一性障害は診断名です。

身体と心とが一致せず、継続的に日常生活に困難が生じている人が病院で性同一性障害の診断を受けます。診断の結果により医師から「あなたは性同一性障害ですね」と診断されるのです。

当事者はどういう自分をどうやって表しているの?

当事者が自分から性同一性障害だと名乗る人は少ないです。どちらかといとFTM(身体は女性、心は男性)やMTF(身体は男性、心は女性)と言った表現を使っている場合の方が多いです。

これらの状態は当事者同士でよく使われる表現で、非当事者に話してもなんのこっちゃ?なので、説明するときには別の表現が必要です。

私は自身のことを「トランスジェンダー」と表現することが多いのですが一般的に広く認知されているのは「トランスジェンダー」ではなく「性同一性障害」の方だと思います。他人に話す際、自身を「トランスジェンダー」と言ってもその単語の意味が分からないというケースが多いので、「いわゆる性同一性障害だよ」と説明することはよくあります。そういうと「頭と心が一致していないアレか」と分かってもらえます。

 しかし「性同一性障害」いうイメージが人によっては嫌悪感を抱かれることもあり、本当のことを話したくても話せない状況は、当事者にとっては非常に心苦しいことがあります。

トランスジェンダーだということを本当に言う必要ある?

私(身体は女性、中身が男性)の場合ですが、見た目で違和感を持たれることがないため、言わないで済むケースが非常に多く、特に自分から「実はそうなんですよ」と言うことはありません。正直に話すを自分が損をするケースは多いと感じています。なので、他人に説明する時は人と状況を見て話します。

自分で自分のことを説明するスキルを身に着けるとこうなります

正直に性同一性障害に言うと偏見を持たれてしまうし、どうしたらいいものか。
私はどうやって説明しようかを1年半掛けて考えて、練習を重ね、やっと初対面の人でも、不信感を与えることなく理解してもらえるレベルまで達しました・・・。

さて私がどうやって説明してるかというと、

「LGBTの時代が来てしまったせいでトランスジェンダーという存在を知り、実は自分がそうだったと気づいてしまった。前からずっとおかしいと思っていたけど確信してしまったわーーー」

というった感じで、なんかそうだったみたい風・・・・・・に話しています。

知らなかったわ-ーーー世の中進んでてビックリだわーーー(笑)みたいに話すと、相手は別にLGBTの専門家でもなんでもないので、自分の知らないこと、かつ世の中に広まりつつあることかのように話すと、素直に受け止めてくれる場合が多いです。やはり人間、知らないことには弱いいのでこの作戦は非常に有効です。

このように「自分の意思ではなく、事実を伝える」という話し方は初対面の人にも理解してもらいやすいようです。

説明するときは人を選んでいます

もちろん説明する必要のない時に言う必要はありませんし、この人に話したら微妙ってのはあります。若い女性には話さないですね。若い女性は非常にデリケート・・・ッ!でも経験豊富な年配の女性は理解してくれる人が多いです。逆に男性だとちょっとゆるめの性格の若い人には話しやすいのですが、年配の男性には理解してもらうのが難しそうだなと感じています。

トランスジェンダーは多様な性なの?

そう捉える人と、捉えない人がいます。

多様な性の一つとして自分はトランスジェンダーであるという人もいれば、一括りに多様な性としてまとめられることを嫌悪する人もいます。

多様な性別と言われ、自分の気持ちが楽になるというトランスジェンダーもいる一方で、多様な性と言われることに抵抗がある人、そもそも自分がLGBTとして認識されていること自体に疑問を持っている人も多いです。

私などは特に「トランスジェンダーの原因は先天的な要因だろうな派」なので、多様な性なんですね!って言われると全力でメンチカツを投げつけたくなりますが、そもそもこの状態を理解してもらうこと自体のハードルが高いのであんまり気にしないようにしています・・・。
また自分は、単に頭(脳みそ)が男性、身体が女性なだけという認識であり、自ら意思を持って男性にも女性に当てはまらない、多様な性別の人間だという考えを持っていません。アイデンティティかと言われると、それもちょっと違うなと感じています。少数派かもしれませんが、生まれつきどっかしらがおかしい「性同一性の異常」って考え方が一番自分にはしっくり来るワケです。

とのように、考え方や捉え方は人それぞれなので、自分の捉え方を他人にも当てはめるなってことでしょうか。ほっといて欲しい派は実は多いみたいですね。

性同一性障害の診断って本当に必要?あると有利なの?

自分が本当に性同一性障害なのか、診断の結果がないと自分の存在をはっきりできないという人はとても多いです。

しかし私自身、性同一性障害の診断が出ているか出ていないかはそれほど重要な問題ではなく、当事者本人が自分で自分の状態を理解していれば、必ずしも第三者に「あなたは性同一性障害です」と診断してもらう必要はないと思っています。

またネット上に情報が溢れる現代、自分を偽ってしまえば診断書などいくらでも取れてしまうわけで、診断結果だけを信用するのも難しい時代なのかもしれませんね。

また、性同一性障害の診断書があったからと言って、就職が有利になるわけではありません(これな・・・)

まだまだ世の中の性同一性障害への理解は乏しく、「この人は性同一性障害です」という医師からのお墨付きがあっても、「自分の意思で勝手なことをしている」、「人の道に反した気持ち悪い存在だ」などなどあります。けど、そこにいちいち傷ついて精神力削ってるのはもったいないし、削られないように生きているトランスジェンダーの人は強いなあと思います。診断書云々より、その人自身の強さが大事なんだなと思います。

当事者が直面していることはなにか

現在の日本においては、企業としてLGBTフレンドリーと言葉は掲げつつも、米トランプ大統領の「トランスジェンダーは軍への入隊禁止」とさほど変わりない状況です。

お国柄のせいか、まず「どんな人でも分け隔てなく」ってのが出来ないというケースが非常に多いです。
よって性同一性障害の診断を受け、望む性別で働こうとしても、就職自体ができないことさえあります。やらなきゃって思っていいてもなんも変わらないのが日本、ダメなものをダメー!!って言い切っているある意味トランプのほうが清々しく感じます。できないなら最初から言わんほうがマシだなあと思うことはしばしば・・・・。

しかし会社はダメでも、地域や自治体はLGBTに理解を示す動きは活発のように思えます。ゆっくりですが着実に変わってきていると思います。

そもそも普段から自分がトランスジェンダーだなんて意識してないのに周りの特別視が辛い

LGBTって素晴らしい、当事者の自分は特別な存在だ!と感じている方もいらっしゃるし、それはそれでいいと思います。

しかし、私自身は、自分がトランスジェンダーとか関係なく生きているなと感じているし、自分がトランスジェンダー、そんなこともあったな・・・くらいな勢いです。特に性別移行が済んでしまったトランスジェンダーにとってはもう過去のことですね。

そんなにキラキラして目で見ないで欲しいというのはあるかもしれません。特別な存在でもなんてもなく、埋もれてしまうくらい普通なんだなという安心感が一番ですね。

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